【柔道整復師が解説】パニック障害に整体は効果ある?ない?

【柔道整復師が解説】パニック障害に整体は効果ある?ない?

整体による治療は、西洋医学とはかなり違って骨格のゆがみやズレを矯正し、血液やリンパ、経絡、気の流れを改善することによって健康を取り戻します。整体治療を受けることによって、体のバランスを調整し肩こりや腰痛をはじめ、内臓疾患も改善させることが可能です。このような効果のある整体は、あらゆる症状を改善できる可能性を秘めた、万能治療法といってもいいかもしれません。

では、整体でパニック障害を治すことはできるのでしょうか。整体による、パニック障害の治療法を見ながら検証してみましょう。
 

整体の効能

整体は日本に古来からある民間療法ですが、そのルーツは中国を発祥とする東洋医学にあるとされています。

日本で整体という言葉が使われるようになったのは、大正時代のことで、アメリカのカイロプラクティックやオステオパシー、スポンディロセラピーなどが、日本古来の民間療法と合体して生まれたものです。整体はカイロプラクティックに近いもので、主に骨格を矯正することによってさまざまな疾患を治す治療法です。

整体は、精神的な疾患にも効果があるといわれています。では、整体によるパニック障害の治療効果は、どれくらいあるのか見てみましょう。
 

パニック障害とは

パニック障害とは、突然動悸が激しくなったり呼吸が速くなったり、発汗、頻脈などの症状が現れる精神的な病気です。震えや息苦しさ、めまいなどを伴う場合が多く、「このままでは死んでしまうのでは」という強い不安感に襲われるのが特徴です。

これらの症状は、発症して10分から1時間くらいで収まりますが、またいつ同じような発作が起きるかもしれないという、不安にさいなまれることも少なくありません。これは予期不安と呼ばれるもので、過去にパニック障害が起きたのと似たような状況になると、起きやすくなります。

また、過去のトラウマから、予期不安が起きただけで、パニック症状が出ることもあります。つまり、また発作が起きるのではないかという不安が、再び発作を起こしてしまうのです。

また、パニック障害を起こした場合のことを考えると、1人で外出するのが不安になったり、乗り物に乗るのが怖くなったり、病院で順番を待つのに座っているのさえも、怖くなることがあります。このように、負の連鎖に陥りやすいのがパニック障害の特徴で、長期化することも多いため、日常生活にも支障が出るようになります。
 

パニック障害の原因

パニック障害の人が病院で検査を受けても、異常なしと言われる場合がほとんどです。激しい症状を起こすのに異常がないといわれるので、さらに不安になる人も多いようです。

パニック障害の原因は、現代医学ではまだハッキリと解明されていないのですが、脳内のセロトニンの不足が原因であろうと見られています。セロトニンが不足すると、実際は何も危険がないのに、危険が迫っていると脳の中の青斑核が誤認して、パニック障害を引き起こすものと考えられています。
 

パニック障害の治療法

パニック障害の原因がはっきりしないので、現在のところ的確な治療法もないのが現状です。しかし、パニック障害は薬物療法や認知行動療法(CBT)によって、改善することができます。薬物療法は、抗うつ薬(SSRI)を投与して、心のバランスを調整します。この場合、症状が改善しなければ、抗不安剤を投与することもあります。

抗うつ剤はいくつか種類がありますが、その中でパニック障害に有効なものを使用し、抗不安剤はベンゾジアゼピン系が用いられることが多いようです。認知行動療法は、物の見方を変えることによって改善するものです。薬物治療は副作用があるため、長期間使うわけにはいきませんが、認知行動療法は薬物を使用しないので安全な治療法です。認知行動療法は、患者とともに症状に向き合っていくもので、行動や身体、思考、環境の4つの面から治療を試みます。

まず、患者にはどうしてパニック障害が起こるのかを理解してもらい、対処法を知ることによって安心感を得られるようにします。そして、心の緊張をほぐしリラックスする方法を覚えることによって、発作が起きないように改善していきます。認知行動療法は、薬物療法のように即効性はありませんが、副作用がないので時間をかけて患者と向き合い、ゆっくり治療していくことによって改善を図るものです。

パニック障害は、発作を恐れると外出を拒むようになり、社会生活ができなくなってしまいます。その結果、生活の多くの部分を病気に支配されてしまうので、なるべく早めに症状を改善したいものです。パニック障害は、整体による療法でも改善できるので次に見ていきましょう。
 

整体によるパニック障害の治療

パニック障害の原因は、セロトニンの分泌不足であることがわかっています。そのため、パニック障害の治療には、セロトニンを増やすのが有効です。なぜセロトニンが不足したのかを知り、増やすための方法を実施することで、症状が改善していきます。セロトニンが不足するのは、セロトニンを作る体の環境が整っていないからです。セロトニンを作るには、骨格にゆがみがなく正常に呼吸できることが大切です。

また、セロトニンの分泌には自律神経も関わっているため、自律神経が正常であることも重要となります。さらに、セロトニンの分泌を増やすには、腸内環境の調整も必要です。セロトニンは脳内物質ですが、ほとんどのセロトニンが腸内で作られています。腸内環境を正常にするには乳酸菌の摂取が有効ですが、骨格と自律神経の調整には整体による治療が効果的です。

整体は、骨格のゆがみやズレを矯正することによって、さまざまな病気を治療できるので、パニック障害を治すのにも役立ちます。骨格の中でも、パニック障害に関係しているのは頭蓋骨です。整体療法で頭蓋骨のゆがみを取り除くことによって、自律神経の疲労を軽減すれば、パニック障害の症状を改善することができます。

パニック障害は、普通の人にとっては、何でもないことがきっかけとなって起こります。その隠れた原因として、日頃のストレスが挙げられます。仕事や人間関係の軋轢などで、過剰にストレスが溜まると、心が不安定になり自律神経の乱れを引き起こします。その結果、セロトニンの分泌量が減って呼吸が浅くなり、パニック障害の症状が現れるようになるのです。

呼吸が浅くなると筋肉が緊張し、体にゆがみが生じます。その結果、神経や内臓が正常に働かなくなり、血液やリンパなどの循環系にも影響がおよびます。このような状態が一定期間続いた結果、ある日突然パニック障害が発症するのです。脳内のセロトニンが不足すると、何でもない状況なのに脳は危険が迫っていると誤認して、さまざまな間違った行動を起こすようになります。

これがパニック障害の原因ですから、整体による頭蓋骨の調整によってセロトニンの分泌を改善すれば、症状を緩和することができます。パニック障害は、西洋医学では薬物療法や認知行動療法によって改善を試みますが、これらの治療法が有効に作用しない場合は、併せて整体による治療を行うと、症状が軽くなる場合があるので試してみるといいでしょう。
 

まとめ

パニック障害は、セロトニンの不足によって起こることがわかっています。セロトニンが不足すると自律神経が乱れ、さまざまな症状が現れます。パニック障害の治療は、整体による頭蓋骨の調整が有効なのですが、整体の治療そのものが科学的に解明されたものではないため、明確なエビデンスはありません。そのため、整体によるパニック障害の治療は、現代医学の裏付けがないまま、民間療法の1つとして行われています。しかし、整体療法によって、パニック障害が改善されたとする例は少なくないので、西洋医学による治療法で改善が見られなければ、整体治療を試してみてはいかがでしょうか。